子供さん(2)

私の母は、特別何が好きとか、そういうのがあんまり無い人でした。

特に当時は、Xファイルのモルダーが好きってことは知ってたけど、

それだけでしたね。私が知らなかっただけかもしれないけど。

そんな母が、私がそんなオタクライフを送っていた中学二年生の時に、

Mr.ChildrenのCDを買う!と突然言い出したんですね。

どうしたもんかと聞いてみると、どうやらテレビ桜井和寿氏が出てて、

惚れちゃったっていうことなんですよ。顔と、声にね。ミーハーです。

ミスチルっていうと、私のイメージは、バスストップの主題歌の人っつう…

当時メガヒット飛ばしまくってた彼らの代表曲は他にもいっぱいあるけど、

まあ音楽は何も考えないで聴いてたクソガキだったので、名前と繋がらないわけね。

そんなわけで、バスストップの主題歌の人としか知らなかった。

バスストップの主題歌は、なんとなく耳に残ってて、好きだったなあ。

その後テレビに出てるのを私も一緒に観たら、何と、私も好みだったのね!

母とはあんまり趣味合わなかったけど、男の好みだけは、似てるんだよなあ…

あ、モルダーは別にそうでもないんですけどね!

で、すぐに母はCDを買って来るんですけど、まあ衝撃を受けるんですね。

なんだ…この音楽は…新しい…!!!と。

や、お前が発見するずっと前から居たけどな!っつう。

そういや脱線するけど、そのまえに自主的に鬼束ちひろのCDを買ってたかな?後かな?

たしかそれは音楽番組みてて買ったので、やっぱりコンスタントに観てたのか…?

歌の大辞典だけは見続けてたような気もします。もう、記憶が…

鬼束さんのCD買ったのは、創作世界深まるかなとおもって買ったので、

オタク趣味と直結してたんだけど、

ミスチルって全然2次元味がないんですよ。無いですよね!!無いんです。

すごく、日常的だし、個人的で、生活感あふれてて…

とにかく、つまるところそこまで避けていた部分が全開に詰まっていたわけ。

それでももちろん創作世界と繋げて聴いてたけど、

こんな新しい歌を、新しい歌い方で、歌えるようになると、

楽しくて楽しくてしょうがないわけですよ!

買ったCDの歌は全部覚えて、歌い方もまねして…まねしてましたね…

何処でどんな風にあがってひっくりかえって、とかも覚えちゃって、

人が歌ってるの聴いたら、ちがうんだよなあ…って思ったり…クソガキ!

いつの間にか母より、私の方がミスチル好きになってました。

今でもその名残が消えなくて、ミスチルの歌は非常に歌い易くて、

最近のはあんまり聴いてないけど、ちょっと聴いてみて、口ずさむと、

ものっすごい自然にでてきて、わ〜っとなりますね!わ〜っ!

まあそっから勘違いがはじまるわけね。

私、合唱ほめられたし、ミスチル歌えるし、あれもしかして?!

歌をうたうために生きるかな?!?!?!

…となるわけですよ。盛大な、盛大な勘違いなんですけどね!

そしたらもうテレビにかじりついて、地方テレビでやってた、

色んなPVだけひたすら流す番組とかも観てて、

バンプオブチキンが生まれたての頃にも遭遇しました。

ミスチル好きな人は周りに全然いなかったなあ…ちょっと世代が違うのよね。

そうして色んな歌を覚えて、ところかまわず歌って…

でも中学も終わりに近づいた頃、

ミッシェルガンエレファントと衝撃的な出会いを果たすんですね。

それはそのPVだけひたすら流す番組にミッシェルのビデオが出て来て、

それを私のきょうだい氏が見て、

や、きょうだい氏はね、自分から何かをほしがったりしない人間だったんだけど、

なんと突然クリスマスにこれを買うっていってミッシェルのCDを買ったんですよ。

もうとんでもないロックンロールじゃねえか!

それから私が知ったのは、歌をうたうだけが音楽じゃねえなということ。

ミッシェルの歌は、自分で歌う歌じゃなかったのね。

そうして高校進学を果たすときには、すっかり音楽の方に傾倒して、

アニメを全然観なくなりました。不器用ですねー!

しかし創作活動は水面下で続けてたしゲームはやってたな。

奇跡的にバンドに歌うたいで誘われた事もあったんだけど、

ミッシェル好きなやつとじゃなきゃやだと思って断ったなあ…。

やっとけばよかった…。

まあ何と言っても筋金入りに楽器が出来なかったので、自分で組む事も出来ず。

 

あとは流れに流れてここまで来ました。

 

なんでこんな話をするかというと、昨日、ミスチルを聴いてて、懐かしくて…

で、今日はそんな私に音楽の種を植えてくださった、かわいい母の命日でして。

 

ミスチルは、ベストアルバムの骨の方から、桜井氏入院までの中期が特に好きで

新しいのはあんまり聴いてないのね〜。

最近のは、やさしくてあたたかい、親心のある歌が多いけど、中期の頃の、

 

あ〜おれはいま、こんな事で苦しんでるけど、おまえはどうかなあ、もしおれのこの苦しみと、似たような苦しみをもってるなら、おれならこうするけど、おれはこうしてクリアしていくつもりだけど、おまえはどう?たぶんね、おれの思うに、やっぱりこの考え方は、ベストなんじゃなかなって思うんだ。や、間違いなくベストだ。一緒に行こうぜ!!…でもまあ、これを言ってるのは、こんな小さなおれだから、こんな小さなおれが、なにを大それたことを言ってんだ。全く、お笑いだよな、まあつまりその、愛してる。

 

っていうかんじね。

もう自分で問題提起して、解決して、主張して、反省して、様子をうかがうっていう

スーパー自己完結スタイルに、どうにも心地よさを感じます。主観だけどね。

 

ーつまりそれ、どういうこと?

ーえーーっと…愛してる

 

って言う感じね。

そんな歌を聴いて来たので、and I love you を聴いたときは、めちゃくちゃ感動しました。

彼がこんなに躊躇してひねりだしてきた「愛してる」を

ひねくれものがずっと懐に隠しておいた「愛してる」を

何度も何度も歌うんですよ。

 

私の中で、この歌でミスチル君の長い戦いが完結したなあと思っている。

ミスチルは沢山ラブソングを書きますが、これが最も美しいラブソングです。

前提があるからこそ、なお一層美しい。

 

これから線香をあげて、この歌を歌うかな。

 

長々とお付き合いいただき、ありがとうございます。

 

ちなみに、ミスチルで一番好きな歌は、何も知らない頃胸をたたいた、

バスストップの主題歌、NOT FOUNDです。

and I love you は、別格。

 

ではまた、後程。

 

_chiva