これが現実という美しさ

先日。

写真家・釣崎清隆さんと画家・笹山直規さんの二人展、「IMPACT」を見る。

高円寺、おしゃれな街である。

吉祥寺には何度か行った事あるけど、あれをもうちょっとパンクにした感じかも。

 

※今日は死体の話をしています。注意。

 

私は、死体の写真家っていうキャラクターを作ったんだけど、

そういえば、死体の写真家てほんとにいるのかな?とおもって検索したのが去年、

なんと、いらっしゃる。しかも日本人。その方が、釣崎清隆さん。

死体を撮る為に、あのメキシコとか、東南アジア、シベリアにまで

行ってらっしゃるという、まあとんでもない、すげえ方なんですよ!

私は仮に(仮にね!)生の死体がめちゃくちゃ見たくても、

メキシコには絶対に行きたくない。

南米諸国って、自殺率が低いんですよ。で、殺人率がべらぼうに高い。

これが何を意味するか、お分かりかと思いますが、そういうことなんですね!

 

私が釣崎さんが貴重だな、と思うのは、主観だけど、

死体のアーティストみたいな人は、海外にも沢山居るんだと思うんだけど、

大概は、死体というものを媒介にした、

物語やメッセージを語らせるための、手段というか。

死体という物体に、全く別の付加価値を与えた、アートが主流だと思うんだよな。

対して釣崎さんの作品は、死体そのものが主体な感じがするんですよ。

あくまで撮影者は目撃者であって、物語はその死体になった人が語るんです。

非常に冷静で、奥ゆかしさを感じられ、敬服せざるを得ない。

実に、日本人的ではなかろうか。

さっきまで生きてたけど、死にました。撮りました。

 

生身であることに信念を感じる。なんと美しい。

 

そんで、釣崎さん、福島の原発の作業員でもあったりして。その生き様たるや。

 

笹山さんの絵からは、釣崎さんへのリスペクトが強く感じられて、

非常に心地がよかった。もっと沢山の作品を見れるようになるといいなあ!

 

私が行ったのは早い時間で、人があんまり居なくて、

狭い展示室にひとりの時間が結構あったので、ゆっくり見る事が出来ました。

で、なんと、ご本人様方もいらっしゃいまして。

釣崎さんかな!?と思ったけど、他の方とお話していらっしゃったので、

しばらく待ってみたけど、結局話しかけられずに…。

帰り際、おそらく、ディレクターの、中村奈央さんかと思いますが、その方に、

中にいらっしゃるのは釣崎さんですか?素敵でしたと、お伝えください…と言って

逃げ帰ってきました。おしいことしたな!お話、聞きたかった…。

 

また年をまたいで、写真展があるようなので、非常に楽しみにしております。

しかも、丸木美術館。楽しみだ。

 

以上。また後程。

 

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